自己肯定感を育む!大人が見逃しがちな小学3年生までの成功体験とは?

スポンサーリンク

成功体験を感じる女の子

いくつになっても人の成長に必要な要素は成功体験です。成功体験を積むことで、自己肯定感が育まれます。本日は「小学3年生までに」積んでおきたい成功体験についてお話しいたします。

なぜ小学3年生までなの?

小学3年生の男の子・女の子

冒頭でお伝えした通り、成功体験は何歳になっても大事なものです。成功体験を積むことができれば、大人でも仕事のモチベーションやストレス耐性が向上します。

そういった中で”なぜ小学3年生まで”としているかというと、人の行動力の根幹は小学3年生までに形成されるからです。4年生以上は能力値を伸ばす時期、3年生まではメンタル面を伸ばす時期です。鍛錬の時代までに自信を育てることこそが、後々の行動力に大きな影響を与えるのです。

また、幼い子どもたちは親や学校の先生など、大人に大きな影響を受けるものです。大人として、子どもの自信を育てるポイントを把握しておくことが大事なのです。

そもそも成功体験とは?

考える女の子

ひとえに成功体験といっても様々なものがありますが、総じてプラスの気持ちが成功体験と言えるでしょう。※マイナスの気持ちも場合によっては成功体験になりえますが、それはまた別の機会に解説したいと思います。

例えば「友だちと一緒に遊べて嬉しい」という感情も成功体験の一種です。人間ですから好きな人もいれば、自分と合わないなと感じる人もいるでしょう。「一緒に遊べて嬉しい」と感じている時点で、子どもにとってプラスの経験値となっています。こういった経験はのちのち大人になった時にコミュニケーション能力として開花する可能性があります。

では、どのような経験が成功体験につながるのでしょうか?次の章から具体的な事例としてまとめていきます。

①アウトプットする経験

問題を解く子供たち

何か問題が解けた瞬間に感じる嬉しい気持ちは成功体験と言えるものです。誤解されがちなこととして、いわゆる「難問」と呼ばれるものだけではなく、単純な計算問題を解いているときにも少なからず誰しもが成功体験を感じているということです。

男の子ならば、「漢字は好きではないが計算は得意」ということがよくあります。漢字を覚えることはインプット、計算を解くことはアウトプットと言えます。つまり自分の中から出てきたもの=アウトプットに丸を付けてもらうことが成功体験になっているのです。

漢字練習のようなインプット型の勉強は、この爽快感が感じられにくいと言えます。そういうことを踏まえると、漢字練習もインプットとアウトプットを混ぜて練習する構成になっているかを考えてあげると良いと思います。例えば、漢字を書く練習した後に親子でクイズを出すように覚えられたかどうかのテストをしてみると良いでしょう。あまりかしこまらずに、お互いに楽しめる雰囲気で漢字クイズを出してあげれば、漢字の勉強に対してポジティブなイメージを持つことができるはずです。子どもたちはまだまだ正しい学習方法がわかっていません。大人が少しアドバイスをするだけで子どもの学習の効率を上げることができます。

このようにインプット型の勉強のなかに、アウトプット型の勉強を混ぜることで勉強のモチベーションを上げることができます。日々の学習が成功体験につながる設計になっているかどうか考えてあげてくださいね。

②友だちとの関わりの中で

公園で仲良くする子どもたち

人と人がつながることは嬉しいことですよね。公園に遊びに行った際、わが子が知らない子と自然と仲良くなり、夕方まで遊んでいたという経験はありませんか?こういったものは成功体験と呼べるものです。誰かと仲良くしたことがなければコミュニケーション能力は育ちません。

また、「お友だちとのケンカ」も子どもにとって大きな成功体験になりえるものです。大人は一度仲たがいをすると、二度と関係を修復できないということも……。しかし、子どもたちはそうではありません。幼少期の子どもたちは「ごめんね」「いいよ」と仲直りする力を持っています。

「恨みを持ち続けない」ということは幼少期特有の子どもたちの長所です。そのため大人が介入し過ぎたり、ケンカを遠ざけてしまうことは子どもたちの成功体験の機会を奪ってしまいことになります。優しくされたことがあるからこそ、人は優しくなれるものです。

③親元を離れて過ごす経験

キャンプに行く女の子

小学校3年生までの宿泊体験は子どもの自信を育てます。いつもは親に頼っている子どもたちが、親元を離れることで自主性が育ちます。これは大人が思っている以上に劇的な経験で、宿泊体験から帰ってきた子どもの行動が変わったという報告をいろいろな保護者から聞きます。

お母さんがいない寂しさからホームシックになる子も、もちろんいます。宿泊体験時に子どもが特に泣き出すタイミングは「夕食、入浴、就寝時」です。特にお母さんのことを思い出すらしく、寂しさがこみ上げてきて、中にはしゃくりあげて泣く子もいます。しかし、宿泊体験を何度か経験すれば耐性がつき、自信がついてきます。親がいなくても楽しく過ごせたということはのちのちの自信になっていきます。

最初の一歩は子どもたちにとって辛い経験かもしれませんが、ぜひ機会があれば送り出してあげてください。送り出してあげられるかどうかは、親の試練です。親子で成長していきましょう!

④ありがとうと言われる経験

ありがとうの気持ちを伝える親子

「ありがとう」は特別な力がある言葉ですね。そう言ってもらえれば、自信になることは間違いありませんが、子ども自身から言うことにも大きな価値があります。「ありがとう」とよく言う子は、言われる回数も多くなります。そういった点では、挨拶をしっかりできること自体が自己肯定感につながっています。幼いころは「挨拶がしっかりしているね」ということだけで、大人は褒めてくれるものです。

「ありがとう」と言われることに関しては「子どもから子どもへ」となったときが最大の喜びになります。やはり同じ立場だからこそ、お礼を言われたら嬉しいというものです。大人が介入できない部分だからこそ大きな成功体験につながります。

まとめ 親としての心構えとは

何より大事なことは、日常の当たり前の事象の中に成功体験が潜んでいると認識しておくことです。「宿題なんてやって当たり前」「挨拶なんてして当たり前」ということでは、大事な成功体験の瞬間を見逃してしまいます。

当たり前の中にある成功体験に対して声をかけてあげること。それこそが何より大事なポイントです。お子様が気が付いていない日常の成功体験、大人が声をかけて言語化してあげることで、その子の長所をさらに引き出してあげることができます。ぜひお子様の小さな成功体験を見つけてあげてください。

タイトルとURLをコピーしました