子育て日記「わが家のはじめてのおつかい」7歳と3歳でお菓子を買いにいく

スポンサーリンク

柱の影から息子たちを見守る父親

子どもたちは同じような毎日を過ごしているようで、少しずつ成長しているものです。
わが子が初めて立った時、喋った時、トイレができた時、自転車に乗れた時…
「もう、こんなことができるんだ」と感動するたびに、少しずつ親の手を離れて行っているのでしょうね。最近も子どもたちの成長の場面に立ち会いました。

親として、最近の長男(7歳)の気になるところ

ある日の日曜日、朝食が終わり、ダラダラとテレビを見て過ごし、気が付くともう午前11時、
「ちょっとお菓子を買ってくる」と長男(7歳)が出かけていきました。
小学生になり、一人で出かけることも珍しくなくなってきた今日この頃。
それでも、親として子どもが一人で家のドアを出ていくということにまだ若干の驚きと感動があります。
心配はそれほどありませんが、少しずつ買い物にも慣れてきていて、今はむしろそちらの方が気になってきています…。
私からしたら、長男はいらないものばかり買ってくるという印象です。まあ、買い物ってそういうものなのかもしれませんが。

次男の癇癪(かんしゃく)から

20分ほどで、家に帰ってきた長男。さっそく何かを食べています。
「ラムネ買ってきた」と言って見せてくれたそのお菓子は、昔懐かしい使い捨てカメラのデザインになっています。
それを見ていた次男「ぼくもおかし食べたい!!!」
はじまったか…とこの先の展開にややめまいがする私。

「じゃあ、お昼ご飯を食べた後で買いに行こうね」と伝えるのですが、
次男は「おかし!おかし!おかし!」とどんどんヒステリックになっていき、最後は「えーん」と泣き出す始末。
この次男の癇癪が、今のわが家の悩みの種になっています(親の接し方も見直していかなければならないと反省しています)。

すると長男が「じゃあ一緒に買いに行く?」と次男に声をかけました。
「いく!!」とすぐに泣き止む次男。立ち直りも早いです。
やれやれ、おでかけの準備をしなくてはいけなさそうだな、と思っていると
「パパは来なくていいよ」と長男。

兄弟(7歳と3歳)だけで買い物へ

私たちは夫婦は長男のことを信用していますが、次男は3歳、まだ物心がつかない年頃だと感じています。
もし、急に走り出して車にぶつかることなんかがあったら…などと嫌な想像をしてしまいます。
「えっ!?二人だけで出かけるの?」
「そうだよ、弟君と二人でお菓子買ってくる!」
「大丈夫?危なくない?」
「だいじょうぶだよ」
「けっこう車が多い道も通るんだよ」
「手をつないでいくからだいじょうぶだよ」
押し切られる形で兄弟二人だけででかけることになりました。
どうも、子どもたちにとっては「二人ででかける」ということに意味があるようです。

「横断歩道では車が来ていないか右と左を確認するんだよ」
「お金はちゃんとポケットにしまっておくんだよ。お店に着くまでは出さないんだよ」
「急に走り出しちゃだめだよ」
ママは入念に確認したのち「じゃあ、行ってらっしゃい」と二人を送り出してあげました。

子どもたちの自主性も尊重したいが、本当に大丈夫だろうか…?
ということで私(パパ)は子どもたちの跡(あと)をつけることにしました!
これって間違っていることですかね…?

尾行をするパパから見えた子どもたちの様子

普段はあまり着用しない帽子と洋服に着替え、さらにマスクをつけて、
子どもたちが家を出た3分後に出発。気分は探偵です!
アパートの階段から歩道を見ると、息子たちは50m先の十字路のあたり。

今回のミッション、
「子どもたちに何かあればすぐに助けに行く、しかし決して子どもたちにバレてはいけない。
なお、このメッセージは5秒後に消滅する」という言葉が私の頭の中に響きました。
そう、ミッションは始まったのです。

子どもたちを遠目で見るとしっかりと手をつないでいます。
そのまま十字路を右折する兄弟、それを確認して走り出す私。右折地点につくと柱の陰に隠れます。
また柱の陰から子どもたちのことをのぞいてみるとまだ手を握り合っていました。
その姿から子どもたちの緊張感を感じます。
わが家から目的地の駄菓子屋さんまで、車通りが多い道路を横断する箇所もあります。
私(パパ)と出かけるときはなかなか手をつなぎたがらない次男ですが、今回は長男の手を放すということはなさそうです。
3歳と言えども親がいないという状況に不安を感じているのではないかと感じました。
兄はそれ以上にプレッシャーがあるのかもしれません。

子どもたちに翻弄(ほんろう)されるパパ

二人を尾行していると、最初の関門である横断歩道が現れました。
息子たちはしっかりと横断歩道の前で立ち止まり、車が来ていないことを確認してから渡る、ということができていました。

そのまま駄菓子屋さんの方向へ進むのか、と思いきや、私が想像していた方角とは違った道へ進み始める子どもたち。
「あれ、思っていた駄菓子屋さんではなく、あっちのスーパーにでも行くのかな?」
お菓子を買いに行くとは聞いていたのですが、明確に「あのお店」と確認していたわけではなかったので少し焦りました。

そして、公園の中へ入る息子たち。「なぜ公園へ?少し遊んでから行くのか?」
遠くから二人を見ているので、どんな会話をしているのかはわかりません。
手をつないだまま公園を抜けて、スーパーとは違う道をまた進みます。
「え?あのスーパーに行くわけでもない…?」

右折して、左折して、左折して、気が付くと駄菓子屋さんへの道に戻っていました。
だいぶ遠回りです…。長男が方向がわからなかったとは考えにくく、
「もしかしたら家を出る直前まで泣いて次男をなだめるため…?」
兄らしいことをしてくれたのかもしれません。
この散歩の間にどのような会話をしていたのだろう?やはり、盗聴器を仕掛けておくべきでした。

子どもたちは目的の駄菓子屋さんへ、その前で張り込むパパ

大周りをしてやっとたどり着いた駄菓子屋さん。
できれば中に入って二人の様子を観察したい、とは思ったのですが、さすがにばれてしまうので、外で待つことに。「店の前で待っていると、それもバレる要因になってしまうかな…?」
もう少し離れたところから見守れる場所を探すためうろうろする私。
お店の前は道路になっているので、信号を渡って道路の向こう側から息子たちが出てくるのを待つことにしました。

店の前で張り込み、10分経ち、15分経ち…息子たちは出てきません。
かなり時間をかけてお菓子を選んでいるなと思っていると、
妻からのLineがあり「子どもたちはもう帰ってきたよ」
えーーー!!!いつの間に!!!
それほど目を離しているつもりはなかったのに!?
どうやら私がうろうろしている間に、息子たちが出てくる姿を見逃してしまったようです。
もしくは息子たちの方が一つ上手のスパイだったということでしょうか…。
素人が尾行するなんていうこと自体が、ミッションインポッシブルだったのかもしません。

何気なく家に戻ると、息子たちは録画したアニメを見ながら手に入れたのラムネを食べていました。
わが家の「はじめてのおつかい」はこれにて終了です。
テレビであまり視聴したことはなかったのですが、その面白さは十分に理解することができました。

息子たちには、いまだに尾行していたことをバラしてはいません。

タイトルとURLをコピーしました