子育て日記「3歳児とマラソン」子供たちとマラソンの練習をして

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マラソンする親子

最近、ランニングに行くようにしています。
中年になり運動する機会が減り、「出るところが出ていて緩むところが緩む」というまさに理想の中年の体型になってきてしまったので…
「マラソンでもやるか!」と思い立ち、週1回土日の夕暮れ、近所の広めの公園の外周を走ることにしました。

ランニング初日、家を出る際「マラソンしてくるねー」と家族に伝えると
運動大嫌いの妻からは「よくやるねー」とあきれたセリフが返ってきてました。
一方、長男(小学一年生)の反応は「ぼくも行きたい!」
マラソンてどんなことするのか知ってるのかな?

長男とランニングに行ってみて、「本当に大丈夫か?」と最初は心配していたのですが、
割としっかりついてきますし、走っている長男はけっこう楽しそう!
マラソンのフォームも悪くないです。
私が小学生だった時代、マラソンが楽しいなんて思ったこともないので、長男の反応には少し驚きました。
現状の長男は「自分は運動神経が良い」と思い込んでいるので、運動をポジティブに捉えています。
こういった幼児性万能感は大切にしておきたいところです。

実際に一緒に走ってみると息子は常におしゃべりしながら走ります。
「○○君はクラスで1番運動神経が良くて、おれは2番目なんだー」
「担任の○○先生とよく腕相撲してるんだけど、いつもギリギリで負けるんだー」
など、学校での様子が聞けるので、親としては良い情報源なのですが、
いかんせんランニング中なのであまり息子の会話が頭に入ってこず…
話の途中からは「へー」「そうなんだー」とタイミングだけの相槌になってしまうパパです。

公園の外周は約900メートル。
しばらく走り、外周のちょうど真ん中付近になると「ちょっと休憩!」と勝手に休憩を決める長男。
そこから100メートルほどタラタラ歩くと、また急に「じゃあ、あそこのマンホールからまた走るよ!」と言い出します。
気まぐれなペースメーカー。
しかし、その不規則なマイペースがモチベーションを保つ秘訣のように感じているパパです。

息子と走るときは3周(約2700m)を目途にランニングをしています。
ちなみに、私1人で走るときは6週を目指しているのですが、
1人で走っているときより、息子と走っているときの方が疲れます。
たぶん、息子にカッコ悪いところを見せたくないという親としてのプライドのせいでしょうね。

と、そんなある日。
マラソンを始めて通算5回目の日に
「ぼくもいくー!」と次男(3歳)が言い始めました。
「えー…」と声になっていたかどうかは定かではありませんが、
正直「無理だろう」というのが私のファーストインプレッション。

今まさに次男は「兄の真似をしたい全盛期」で、何をするにも長男と同じことがしたいと言って聞きません。
兄が宿題をやっていれば「ぼくもべんきょーする!」
兄が傘をさしていれば、「ぼくもさす!」
兄が部屋の電気をつければ「ぼくもパチン(照明のスイッチを入れること)したい!」
長男がお手本になることばかりしていれば良いのですが、
以前公園で遊んでいるときに、長男が急に川に入りだしたことがありました。
当然「ぼくも入る!」となり、兄弟でびしょびしょ…
どうやって連れて帰るか…と途方にくれたこともありました。

さすがに3歳とランニングは無理じゃないか…
「んーそうだねー、じゃあいつかお兄さんになったら行こうね!」と次男には伝え、
長男とこっそりと家を出ました。

長男といつものようにランニング、
その3周目の途中に、なんと次男とママが立っていました。
どうやらママが気を利かせて次男君を連れてきてくれたようです。
私と長男のランニングに自然と入り込む次男。
3周目の最後直線を次男を含めた三人で走りゴール!

となればよかったのですが…
「3人で走れてよかったね」と私が話し始めようとした矢先、
長男がこんなこと言い出します。
「もう1周走るよ!」
ここで長男のいいカッコしいの気持ちが表れたのでしょうね…。

「えー!?」と困惑のパパ。
長男はすでに3周を走り切っていて、4周目は初体験。
しかも次男もついてくるという未知なるエクストララウンドがスタート!
本当に大丈夫か…?

外周は1週約900メートル、ペースは次男に合わせているものの、次男は予想外に走り続けました。
止まることなく、歩くこともなく、ずっと次男君のペースで走り続けます。
3歳でもけっこう走れるものなんだな!と正直感心しました。
ちっこい走り姿がまだまだ可愛い~。

すると500メートルを過ぎたあたりで長男が
「おれ、先に行く!」と言ってダッシュ!
ゴールにいるママの下へ、スピードを速めます。

次男は頑張っていたのですが、残り200メートルを切ったところで急に「つかれた…」と言いだしました。
そして「だっこ!」と言い始めます。
想定内の反応ではあったのですが、もう歩いていも数分でゴールできる位置。
「ここはなんとか最後まで自分の足でゴールしてほしい」という親としての欲が私の中に出てきてしまいました。
「あとちょっとだから自分の足で最後まで行こう」
と声をかけ、手を引いて歩いていたのですが残り100メートルのところでついに座り込んでしまう次男君。

座り込むと次男の頬に涙がポロポロ…
そして「だっこ、だっこ、だっこ、だっこ、だっこ、だっこ、だっこ、だっこ!!!!」
と周りの目を気にすることなく泣き叫び出しました。
まさに次男の心が折れた瞬間でした。

次男を抱きかかえようかと思ったいたそのとき、
すぐ先のゴールにいた長男が駆け寄って来てくれました。
「次男くんもう少しだよ!」と励ます長男。

さらにその先にママの姿が!
「もうちょっとだよ!頑張って!」と手を広げて待っているママ。
その姿を見ると、次男君はすくっと立ち上がり
「だっこ!だっこ!だっこ!」と連呼しながらママの下へ猛ダッシュ!
ゴールテープを切るかのようにママに抱き着く次男。
次男をしっかりと抱きかかえて「よくがんばったね」と声をかけるママ。
家族の力で最後まで走りきることができた次男くんでした。

その後、家までママに抱っこをされてかえる次男。
その顔はぐったりとしていましたが、
家に到着して、すぐにお風呂に入ると元気を取り戻し、浴槽でふざけあっている兄弟でした。
子どもの体力はすごいものです。
兄弟の成長の一コマとなりました。

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