長男はすでに小学1年生ですが、
その息子がまだ保育園に通っていた5歳の頃の思い出です。
今でも謎が残る思い出…。
ずっと続いているわが家の土日の過ごし方。それは公園に行くこと!
公園は様々なドラマが生まれる場所だし、コスパ最強!
長男がニ足歩行できるようになってから、かれこれ4年以上。
近所の公園はすべて網羅した私たちです。
決してケチなわけではありません。
写真はイメージです
この日は近所の親水公園に向かいました。
長男、次男(当時2歳)と私(パパ)の3人で、公園の広場でボール遊びをしていると
同じ保育園に通っているA君と遭遇。パパと兄弟も一緒でした。
A君はキックボードを持ってきており、長男はそれに興味津々!
しばらくキックボードを借りて遊ばせてもらうことに。
(余談ですが、友だちのものを借りて遊ぶことって親としてソワソワしませんか?)
すると新たに同じ保育園のB君とそのパパがやってきました。
子どもたち同士はもともと仲が良く、自然とみんなで遊ぶ流れに。
しばらく時間が経ち、子どもたちの遊びは親水公園の冒険へと変化していました。「この木に実がなっているよ!」
「木の棒見つけたよ!」
冒険の途中、親水公園の小川に沿って歩いていると、
奇妙な場所へたどり着きました。
まっすぐ流れる川が急にヘアピンカーブのように曲がっています。
そのカーブの真ん中はひょうたん型の陸地になっており、
子どもたちはそこを「ぼくたちの秘密基地!」にしました。
子どもたちはいろいろな場所を秘密基地にしていくものですね。
川の見取り図
秘密基地で遊んでいると「あれ、なんだろう?」とA君。
ヘアピンカーブの川の真ん中に何か白いプラスチックのようなものが落ちています。
それを拾おうとする子どもたちでしたが、手が届きません。
わが家の長男は川に足を入れようとしていましたが、
「靴を濡らしちゃダメだよ!」
靴のまま川に入ってはいけないというのは保護者たちの総意となり、
他のパパたちもわが子に声をかけてくれました。
ここで「川の水に濡れず、どうやったらあの白い物体を拾うことができるのか」
という子どもたちのゲームが始まります。
まず子どもたちは先ほど拾った長い棒で白い物体を拾おうと画策。
50センチほどの木の棒を持ったA君が、腕を伸ばしますが届かず…。
しばらく棒を使って試行錯誤していましたが、届く気配はありません。
川の向こう側から棒を伸ばしても、けっきょく届かず…。
するとB君が自分のパパに向かって「あの白いやつ取ってよ」とお願いをします。
しかし、大人が手を伸ばしても届く距離ではなく「あれはパパにも届かないよ」
そこでB君は諦めモード。
私も息子から頼まれたら断るつもりでした。
さあ、帰ろうかという雰囲気の中、まだ諦めていなかったのがうちの息子。
「そうだ!」と、息子はどこからか大きな石を見つけてきました。
「この石を使って取ってやる!」
その石を陸地と白の物体の間に置き、足場を作ることを思いついたようです。
しかし、石の高さが足りず、足を乗せれば靴が濡れてしまうだろうということは
子どもでもわかることでした。
これでもう本当に終わりだろうと思っていると、「まだ帰らない!」と息子。
「えーもうそろそろ帰るよ」
「あの白いやつが欲しいの!」
「とにかく靴は濡らさないでね…」
「わかってる!」
息子はなんともう一つ大きな石を見つけてきて、それを先ほどの石の上に置きました。
たしかにそれならば靴は濡れませんが、石を二重に置いていることで足場はグラグラ。
それでも右足、左足とその石の上に乗せ、白い物体を拾い上げようと先ほどA君が使っていた木の棒を伸ばします。
その白い物体には穴が開いており、その穴に棒を刺して、まるで釣りをしているかのようにその棒を振り上げ、白の物体を自分側の方へ引き付けました。
陸地へ近づいた物体を改めて棒で拾い上げ、ついにゲット!
本当に靴を濡らさずに白い何かを拾い上げることに成功したのでした。
ちゃんとルールを守りながら、目的を達成した息子が親としてなんか誇らしく、
「捨てていきなさい」とは言えないよな…。
拾い上げたものを見ると、それは柄が白いハサミでした。
実物は下の写真。
拾ったハサミの写真
水で洗ってみるとまだまだ新しいハサミです。
このハサミは他の子どもたちも同意のうえでわが家に持って帰り、
今でも息子が工作をするときなどに使っています。
しかし、このハサミ、なぜ川に捨ててあったのでしょうか?
ハサミを外に持ち出すことはあまりありませんよね…。
しかも、なぜわざわざ川にハサミを投げ捨てる必要があったのか…。
それは今でも謎のままです。