子育て日記「日々の生活が現れる瞬間」初めての小学校授業参観

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先日、長男(小学1年生)の小学校で公開授業があった。
「息子の授業を見学できる日が来るなんて…」とまた感慨深さを楽しむ私。
子どもは親にこういったプレゼントを与えてくれるものだが、
長子はどうしてもそれが「初体験」となる。
だから他の兄弟と違った特別感が生まれてしまうのだろうなぁ。

土曜日の朝。
長男は平日と同じ時間に起こし、保育園がない次男(2歳)はしばらくほったらかし。同じ保育園に通っていた兄弟なので、イベントにずれがあるということが今まであまりなかった。そういった些細なことすら、まだ新鮮に感じる今日この頃。

ボーとEテレを見ている長男、ママから「早く食べなさい」と声をかけられ、あわててパンをかじり始める。しばらくすると寝ぼけた次男が泣きながら寝室から出てきた。次男はまだまだママがいないと泣いてしまうところがある。

そんな次男を横目に、長男は着替えまで済ませ、わが家を出発しようとしていた。「まだ心配だから」とママも通学路の途中まで付いていくことにしたようだ。それを見て「ぼくもいく~」とまた次男が大泣き。その次男をだっこして玄関まで連れていき、二人で長男とママの姿を見送った。

普段は私の方が先に出社してしまうので、「長男を見送る」ということもこの日が初体験。今日はまだママと一緒に登校することになったが、長男一人で家を出る未来があとほんの少しのところまできている。
大人は日々の変化に鈍感だが、光陰矢の如し。当たり前の日常の中で、未来は現在へと姿を変えている。その現在が過去になってもいいようにこのブログを書いていると言っても過言ではない。いや、それは過言である。

長男の学校公開の時間まで少しの合間があった。「そういえば、自分が小学校1年生だった頃、ゴールデンウィーク前に授業参観というものがあったのかな?」と思い出そうとしてみるが記録のない過去はわからずじまい。

次男と二人でごろごろしているとママが帰ってきた。
「ママ!」次男にとっては待ちわびたママ!
「なんかまだ不安があるみたいで、結局校門の前まで一緒についていったの」とママ。長男は典型的な内弁慶でわが家(ママ以外)では横柄な態度を取るくせに、案外初めてのことには消極的だ。そう、これは私の幼少期に似ている。
似てほしくないところほど似てしまうのが親子らしい。

時間があるからと思って油断していたが、あっという間に出発の時間になっており、慌てて出発。校門をくぐり、受付を済ませ、長男の教室へ。
教室はすでに保護者で囲まれており、授業も開始されている。

初めて見る学校机に座るわが子。
息子は教室の真ん中の一番前の「特等席」に座っていた。「もしかして先生に目をつけられているのでは?」と少し不安に思ったが、単純に出席名簿順でたまたまそこに座っているようだ。長男は真面目な顔で音読の練習に参加できており、それには少し安心した。

教室の前の入り口から息子を見ていると、向こうもこちらに気が付き一瞬表情が緩んだが、それ以降はほとんどこちらを見ることはなかった。自分が子どもの頃、授業参観に来る親を見て、どんな気持ちになったかな?

音読が終わると次はひらがなの練習の時間。
この日は「く」の練習。「まずは「く」の付く言葉を自分の中で考えてみてください。目標は10個だよ。1分間でやってみよう」と担任の先生から説明があり、シンキングタイムスタート。

指を折りながら「く」のつくものを考える子どもたち。スタートしてから数秒で「もう10個思いついたよ」といっている「あるある」な子もいたが、長男はぶつぶつ「く」のつく言葉を考えていた。

次第に「10個思いついた」と上がる手が増え、息子の手もその中に混ざっていた。
「つぎは隣の席のお友だちと考えたものを教えあって、後で発表できるように一つ言葉を決めてください」
「くも」「くり」「くつした」という言葉が並んだあとで息子たちの番。同じチームになった女の子は発表することに少しためらいがあるようだ。そりゃ、これだけ大人に囲まれたら緊張するよね。なので、発表は息子がすることに。
「くっくしょとう」
周りの子どもたちは「何それ?」の雰囲気だったが、担任の先生には伝わったらしく「よくそんな言葉知っていたね」と言って黒板に「くっくしょとう」と記入してくれた。

「クック諸島」とは南太平洋にある島国のことだ。広大な地域に15の島々があり、シュノーケリングやダイビングのスポットが多いことで知られている。

もちろん、わが家はクック諸島に行ったことがある訳ではない。しまじろうからもらった「お風呂の壁に貼れる世界地図」でその存在を発見していた。

周りの友だちには理解されなかったようだが、日々の生活が学校の授業で活かされたように感じ、私は一人ひそかに嬉しかった。いつか家族でクック諸島に旅行することがあれば、この日のことを話してみたいものだ。また私の中で一つ妄想という名の夢が広がった。

そして授業は後半へ。
子育て日記「夫婦の価値観」小学1年生長男の初授業参観

クック諸島のビーチ。
いつかこんなビーチにかぞくでいってみたいものだ。

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