誰しも子どもが生まれるまで親にはなったことがない、だからこそ子育ての正解が欲しいと考えてしまうものです。この記事に目が留まったお母さん(もしくはお父さん)以下のようなことに悩んでいませんか?
・わが子をどう叱ったらよいのか?
・どうしたら自分で考えられる子になるのか?
・子どもの自己肯定感を育てるにはどうしたらよいか?
・わが子の好奇心をどうやって伸ばしたらよいのか?
・わが子にはどのようなタイプの学習をさせればよいのか?
・子どもを病気になりにくい体にするにはどうしたらよいのか?
これらの事柄にすべて答えている本が『子育てベスト100「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』(加藤紀子著/ダイヤモンド社)です。今回は『子育てベスト100』に載っている一部の内容をご紹介します。
『子育てベスト100』ってどんな本?
著者の加藤紀子さんは1973年京都生まれ。1996年東京大学経済学部卒業。現在は教育分野のメディアで活躍。一男一女のお母さんだそうです。本を読んでいて論理的な解説の裏に「お母さん目線」がしっかりと反映されていると感じました。
「現代の親は、多すぎる『子育て情報』におぼれている」と筆者は語ります。インターネットが発達した現代は情報が多すぎることで、どれが本当に正しい選択なのか迷ってしまいますよね。著者の加藤さんは「『与えられた課題の正解を求める力』よりも、『自分で問いを立て、解決策を仲間と協力しながら考え、生み出す力』が求められていると感じている」と本書では語られています。そういった非認知能力こそ、これからの世界に必要な力だと定義して、様々な事柄や分野ごとに読みやすくまとめられていることが本書の特徴です。1冊全てを読むのではなく、自分が気になった項目を辞書のように調べて使うことができるのがこの本の大きな特徴です。ではどのようなことが記されているのか、私個人がご紹介したい項目をセクション毎にご紹介いたします。
SECTION1 コミュニケーション力をつけるには?「叱る」
「可愛くば五つ教えて三つほめ二つ叱って良き人にせよ」(二宮尊徳)の言葉通り、しつけには「褒める」と「叱る」の両方が必要です。私もたくさんの保護者の方と接してきましたが、この叱る技術を習得できている方は正直多くないと感じています。正しい叱り方を習得しておくことはしつけに大いに役立ちます。そのポイントをご紹介します。
この中で「冷静になれる場所をつくる」をさらに詳しくご紹介いたします。
気持ちが高ぶっているときは親も子どもも冷静に物事を判断することができませんよね。子どもが落ち着ける場所を作っておいてあげるということは私自身も新たな発見でした。
SECTION2 思考力をつけるには? 「考えるきっかけをつくる」
教室で子どもたちに「好きな食べ物は?」と質問すると、それすらも「ない」と言ってしまう子がいます。「この時どんな気持ちだった」と質問すると「ふつう」との返答…。子どもたちの語彙力の問題もあると思いますが、便利な言葉を覚えて楽をしようとしている部分もあるのではないか、と危機感を感じています。主体的に考えることができる子に育てるためのポイントは以下のように説明されています。
この中で「自分でルールを考えさせる」をさらに詳しくご紹介いたします。
自分で考えたことだからやってみたくなる、守ってみたくなるという気持ちに子どももなりそうですね。現代ではアイディアが重要視されていますが、こういった自分なりのルールを考えていくことは新しい発見の種にもなるかもしれません。本質を見抜ける力を養うことにも活かされるはずです。
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