子どものどこを伸ばすべき?小学生(12歳)までの成長ポイントとは

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年齢によってできることも違えば、その特性も変わってくるのが人間です。特に成人になるまでは内面が大きく変化していきます。私は小学生を対象に勉強を教える講師ですが、1年生と2年生でもその特性は変わってくると感じています。

本日は12歳までの小学生が成長過程で変わる「伸ばすべきポイント」についてまとめました。

12歳までの子どもは年齢によって伸ばすべきポイントがある!

当然のことですが、低学年(1年生~3年生)と高学年(4年生~6年生)では体の大きさも内面の発達も全く違いますよね。だからこそ、それぞれの特性に合わせて伸ばすべきことを親はしっかりと意識しておくことが必要です。では年齢によって何を伸ばすべきなのでしょうか。勉強、スポーツ、音楽など努力で伸ばしていく分野では以下のことを意識することが大事です。

高学年はやればやるほど伸びる時期!

10~12歳の高学年はまさに伸び盛り。

ゴールデンエイジと呼ばれるほど、子どもたちが伸びる時期です。ここでどれくらい努力できるかが、能力獲得の鍵です。ただ難しいのは、やればやるほど伸びるのに反して、辛いことから逃げ出しがちになってしまうのもこの時代の特徴です。成長するほどにサボることも覚えてしまう。ここが高学年の難しいところ。

低学年時代に伸ばすべきものは?

高学年の時代が能力を伸ばす時期ならば、低学年は何を伸ばす時期なのでしょうか。低学年の時期に高学年と同じような負荷をかけてしまうと子どもがつぶれてしまうことも…。植物で例えれば、生えたばかりの芽を無理やり引っ張ってしまうようなもの。引っこ抜こうとしては根元から抜けてしまいます。この時期に育てるべきものは内面です。

物事を楽しむ気持ちこそが育てるべきポイントです。

・問題が分かったという嬉しい気持ち

・パズルを完成させたという達成感

・勝ち負けではないスポーツの爽快感

・最後まで引ききったという満足感

こういった気持ちをたくさん感じておくことこそ、鍛錬するべき高学年の時代にやる気を保てるのです。

低学年につながる未就学児の時代

低学年の時代はどれくらい達成感を感じることができるかということでしたが、そこにつながるのが幼稚園、保育園の未就学の時代です。この時代はまだまだ文字の読み書きの習得が済んでいない子が大半です。視覚的な問題(迷路など)を解くことなどはできますが、この時代は達成感を感じることの前の段階に子どもはいるのです。

未就学児の時代に大事なことは好奇心です。

この時代の子どもたちは生活の中にやりたいことがたくさんあります。「ぼく、やりたい!」「わたしにやらせて!」と言ってくることがよくあります。しかし、中には大人から見ると危険に感じることもやりたがるもの。確かに親として子どもの安全は確保してあげなければなりませんが、必要以上に制限をかけてしまうと子どもの好奇心が育ちません。大きなけがをしてしまう、人に迷惑をかけてしまう、ということは避けなければなりませんが、少し危険が混ざっている遊びの方が子どもは伸びるものです。

例えば川遊び。

流れが速いところや大きな岩がアンバランスに積まれているところなど、大きな事故が引き起こされる可能性のある危険な場所は避ける必要があります。しかし、川の水が子どもの足首くらいまでのところであれば、ある程度大人が安全管理を意識していれば、必要以上に怖がる必要はありません。「親」という漢字は「気の上の立って見る」存在ということはよく言われます。子どもの主体性を大事にしてあげることは、この後の子どもの成長に大きくかかわるものなのです。

子どもが好奇心を持つためには

時代はさらに遡り、2~3歳の時代、いわゆる「イヤイヤ期の時代」

親として苦労する時代の一つです。(親というものはいつの時代も苦労しているかもしれませんね…)この時代は何をしてもイヤイヤと親を手こずらせます。しかし、イヤイヤと言えるのは親のことを信頼している証です。「何度言えばわかるの!」と言いたくなる気持ちもわかりますが、少し目線を変えて「うちの子は健全なんだな」と大きく構えておくことが大事です。イヤイヤ期と名前がつくくらいなのですから、それが健全な証拠なんです。ほんの少し、親として伝え方を変えてみるなど工夫の余地があるかもしれませんよ。

ここで育てたいポイントこそ「自己肯定感」です。

自己肯定感は現代の子育てのキーワードのように使われています。もちろんこの時代以外にも自己肯定感を高める機会は大事ですが、この2~3歳という時代こそ自己肯定感を育む第一歩目です。できたことをたくさん認めてあげたいですね。

まとめ

■イヤイヤ期(2~3歳)⇒自己肯定感を伸ばす

■未就学児(4~6歳)⇒好奇心を伸ばす

■小学校低学年(7~9歳)⇒達成感を伸ばす

■小学校高学年(10~12歳)⇒能力を伸ばす(ゴールデンエイジ)

子どもは時代によって伸ばすべきポイントが異なります。そこを意識するだけで、子どもへの接し方が変わってくるはず。能力が本当に伸びてくるのは、10歳以降です。その前の時代は子どもたちの内面に目を向けていくことが大事なのです。

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